突然ですが、ちょっと深刻な医療のお話です。
アメリカの9月11日のNYテロを題材に作った映画 ”華氏911”の監督、マイケル・ムーアの最新作の話題が新聞に載っていました。 名前は”Sicko シッコ”(英語のsick=病気を文字ったものと思いますが・・) 公開HPはこちら 内容はなんと、アメリカ(とイギリス)の医療保険、 および病院のあり方を映し出すというもの。 そして痛烈なアメリカ医療への批判映画でもあるようです。 ご存知でしょうか、この2つの国の両極端な制度の違い。 イギリスはNHS(National Heaith Service)という日本でいう国民保険で国立病院であれば誰でも無料で医療が受けられるというシステムがあります。 一方、アメリカではいわゆる国の医療保険にあたるものが無く、 すべて個人負担、または日本の生命保険と同じように民間の保険会社に保険料をかけてその保険でまかなうというもの。 基本的に完全に100%実費なのだそうです。 (で合っていますか?私もアメリカの制度は詳しく知らないので、間違いがあればご指摘ください) なので、お金がないと本当に医療が受けられず、怪我をして病院に行っても保険に入っていない、支払能力がないとなるとそのまま放り出されてしまうというという状況なのだとか・・・。 そこに目をつけたマイケルムーアが、今後の医療体制を訴えるべくこの映画をつくったそうです。 さて、映画自体も大変興味があるのですが、 もう一つ私の目を引いたのはロンドンでたまたま見つけた新聞です。 イギリスで試写会があったのでしょうか、 その新聞には映画をみたNHSで働く16人のスタッフのコメントをのせていました。 驚いたのはみなさんNHSのシステムのことを 「もともとすばらしいシステムだと思っていたけど やっぱり素晴らしいね!」 と大絶賛だったこと。 確かに、無料の医療制度は素晴らしいものです。 が、その反面、なんだか悪評も多いんですよね?。 病院にいくまでに電話で予約してもなかなか予約が取れない、 予約がとれても今度は病院に行ってからも待たされてあやうく手遅れになりそうだったとか、 中のスタッフの対応もよくない、働かない・・・などなど、 とさまざまな問題が取りざたされています。 対応の悪さは、ニュースでも新聞でも、学校の授業の教材でも取り上げれられるくらいで…、イメージが大変悪く私には見えていましたので・・・。 システムがすばらしくても、実際医者にかかる身としてはニーズにあった対応を望むもので、 サービス自体が不安を伴うものだと、どうかなぁと思っていたのです、、、、。 でも、中で働いている人々はそれで良しと思っているのか、 現状を知らないのか・・・。 知っていてもそれが限界なのか・・・。 もちろん、コメントをしている人の中には、 「もちろんNHSにも問題はあるし、より良くしていかないといけない」 と冷静な発言をしている人もいましたが・・・。 これはアメリカの医療制度に対する批判だとは思うので、 それと比べて「NHSの方がいい」というのは確かにいいんですが、 そのまま「だからNHSは素晴らしい!!」と 手放しで喜ぶのはどうなんでしょうー、と思ったわけです。 先日ようやく地元で生活する方(数年ロンドンに暮らしていらっしゃる日本人の方)から 「NHSはいいわよ」 と、大変嬉しい言葉を(初めて)聞くことができました。 私はありがたいことにこちらに来て半年、 怪我も病気もなく直接NHSのお世話になったことがないので、 こんな中途半端な考え方しかできないのですが・・・。 そして、評判が悪いので、こちらのNHSに行くのがすごく不安だったのですが・・・。 これは一見は百聞にしかず、一度病院を訪ねてみましょうかねぇ、とも思ったわけです。 そして、そんなこんなでこの映画は今特に注目ということです。 (日本ではもう公開おわっちゃったのでしょうか?イギリスは最近始まったようです。) スポンサーサイト
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